塾長ブログ

2022.12.11

うれしかったこと

最近、小6の算数の授業で、問題を解く途中を書き残すことの大切さを伝えた。
途中をすべて他の紙でなく、問題を解くノートにはっきりと書き、消さずに残すようにする。

途中を書き残していれば、それを指でなぞりながら「見直し」ができる。
書いていなければ「見直し」はできず、「解き直し」となる。
仮に「解き直し」をして、違う答になったとしたら、さらにもう一度解き直してどちらの答が正しいか確認することになる。

一方、千葉県の公立入試では、数学と国語の時間が足りなくなることが多い。
何とかぎりぎり最後まで終わることができたといったケースも多い
そこに「解き直し」の時間はなく、最後の5分間で「見直し」を行うことで精一杯となる。
「見直し」ができるよう、問題を解く途中を書き残すことが大切になるということだ。

日頃行っていないことを試験本番で行うことはできないので、日頃から問題を解く途中を書き残すことを習慣にしておくことが鍵となる。

こうしたことを小6の授業で伝えた。
そうした所、次の回に宿題を確認した結果、全員が、途中をしっかりと書き残していた。
また、一つ前の宿題にさかのぼって、途中をしっかりと書き残す形で、もう一度問題を解き直してきた塾生もいた。
伝えたことが、伝わったこと、塾生に直ちに自分のやり方を変えてもらえたこと、これがうれしくてうれしくて。

教えるという仕事は、伝えているだけで、伝わっていないといった状況に陥りやすい。
あらためて、伝えたことが、伝わっているか、定着状況の確認や繰り返しをしっかりと行っていきたいと思った。