塾長ブログ

2014.06.01

計算力から図形力・応用力へ 〜千葉県の入試傾向を踏まえ〜

定期試験も終わり、塾生も私も一段落といった所。
現在判明している中で、今回は450点以上が4名と、いつもと同じような感触だ。

もっとも、中堅から上位の公立高校に合格するためには、内申点(135点)よりも当日の学力検査(500点)の方が圧倒的に大きいのだから、学力検査の得点力を表す偏差値を重視することを忘れてはならない。
学力検査は受検者全体の平均点が40点台であり、学校の定期試験とは応用レベルがまったく違う。偏差値は定期試験の得点や順位とは別物であり、学校の順位が高いから偏差値も高いはずといった論理は成り立たない。

一方、真ん中よりも下の公立高校になってくると話は別。こうした高校では、学力検査の得点も200点台になってくるので、内申点と学力検査は同じくらいのウェイトに近づく。

整理すれば、中堅から上位校を目指すなら偏差値重視、真ん中よりも下の高校の場合は内申点重視が有利となる。
そして、偏差値を上げるには、応用力を上げるよう日々難易度の高い問題に取り組むのが効果的となる。

こうした話をするうえで、千葉県の入試傾向は大前提となる。
今日は数学に話を絞るが、この前の前期の数学については以下の通りとなっている。
・図形が絡む問題が30点
・計算問題が40点前後

千葉県の入試問題は、首都圏の中で、図形が絡む問題の比率が最も高い。
計算が速いとか、正確だとか、それはそれで必要だけれども、上位校に合格するためには、さらに図形などの思考力が試される問題を解けるようすることが不可欠ということだ。

「計算力から、図形力・応用力へ。」

できれば小学生のうちに、図形力・応用力を伸ばす勉強をスタートした方が良い。「考える習慣」をつけやすいからだ。また、頭が柔らかいうちの方が、図形のセンスも身につけやすい。

また、中学生は、日々の生活は部活動で忙しく、気に留めなければ学校で学ぶ基本的な事項で満足してしまいがちである。上位校を目指すのであれば、せめて塾では難易度の高い発展的な応用問題に取り組んで欲しいと思う。公立高校だけでなく、それよりワンランク応用レベルの高い中堅以上の私立高校の入試問題もテキストに載っているか。また、それを塾の授業で学んでいるか。この辺りがポイントになってくる。

思考力を磨くのには時間がかかる。
できるだけ早い時期から、考え悩んで解く応用問題に取り組んでいこう。