塾長ブログ
ちょうどいい勉強が成績を伸ばす
この週末は、多くの学校で体育祭が行われた。
近隣でも、大和田小・平田小や、六中・四中など。
天気も良かったので、週明けには日焼けした子供たちの笑顔を見ることができそうだ。
さて、「難しい問題を学ぶと成績が上がる」という誤解というか神話がある。
実際、「もっと難しい問題を学ばせたいから、上位クラスを希望」という保護者の声は、当塾だけでなく、多くの他塾の塾長からも聞く。
極端な例え方になるが、これが正しいならば、小1が高1の勉強をすれば良い。
と言うと、それは無理でしょ、となる。
同じ学年でも似たことが起こっていることは、気づきにくい、と言うか受け入れにくい。
中1だとして、小6までの学習を穴なく完全に習得している生徒、小学校で学んだ内容に十分でないところがある生徒。
例えば、中1生が中学最初の単元の正負の数を学ぶとき、小学校で学んだ計算に十分でないところがあるなら、そこを習得しながらの学習となる。挽回の学習に時間を使うべきところ、難しい問題を習得することに時間を使えば、基本がわからないままだし、難しい問題も解けるようにはならない。
逆に、小学校で学んだ計算が完全ならば、中1で増える新しい知識だけを学び取れば良い。と言うことは、時間の余裕が生まれ、そこでより応用的な問題を解く力を養うことが可能となる。
「難しい問題を学ぶと成績が上がる」。
時に正解、時に不正解となる。
これまでの習得状況も踏まえ基本の柱ができている塾生にとっては正解、これまでの習得に十分でないところがあり基本が危うい塾生にとっては不正解ということだ。
生徒の学力によって学び方を変えるべきと言うことだ。
そのために、学力別クラス編成は不可欠だ。
Visionは少数精鋭であり、Vision生という時点で一般的な塾で言う特進生だが、なお学力別に2クラス編成としている。
そうすることで、より緻密で、学習効果を上げやすい学習環境を作っている。
学力別クラス編成は、時に塾生の気持ちを揺らす。
しかし、その本質は、学力に応じた最適な学習を行う環境が成績を伸ばす点にあることを継続的に伝えていく。
別の視点では、我々講師陣は、各クラスの個々の塾生の学力の状況を把握し、それにぴったりな最適な指導を行う責任がある。
塾に通う=成績を伸ばす=志望校に合格する。
それを実現する最適な学習環境の追求を続ける。