塾長ブログ
千葉県入試の記述問題のウェイト
高校入試問題で、全国的に記述問題が増加傾向にある。
千葉県の公立入試について、昨年度(平成29年度入試)の記述問題の配点は以下の通りだった。
国語 25点
理科 18点
英語 13点
社会 12点
数学 11点
これを見ると、5教科合計で81点も記述の問題があることが分かる。
記述以外の問題でも点は落とすものであるから、上位校を狙う場合は記述問題の対策が不可欠となる。
■ 国語
まず、資料を見て条件を守って書く200字の作文。2つくらいのグラフを見て傾向を読み取り、読み取った事実と、それに対する自分の見解を記述するパターンが多い。
また、聞き取りや読解問題の記述問題は、字数が制限されるため、逆に書きにくい。例えば、理由を問う記述問題だとすると、いくつかの要素の中でもっとも大切な理由に絞り込んだり、要約文を自分で作ったりする力が求められる。
■ 理科
まず、実験結果から分かることやその考察。先入観を持たず、飛躍せず、その実験から得られた事実を元に考えることが大切だ。
次に、作図やグラフを書かせる問題が出題。作図は物理の光・力、グラフは化学の気体発生量が代表的だ。
■ 英語
2人の登場人物が会話をしている場面で、一方の発言内容を状況に合わせて書く英作文の配点が8点。高校によって採点基準が異なり、下位校であれば文法を間違えない程度でよいが、上位校の場合はストーリーをしっかり把握して書くことが大切だ。
それ以外にも、短文を読んでの英文英答なども出題され、これが結構難しい。
■ 社会
地理の記述問題も時折出題されるが、歴史と公民はほぼ間違いなく出題される。
歴史では、ある事件が起こった背景や理由を書く記述問題が多い。
また、公民では、例えば内閣の解散や選挙などの条件や手続きを書かせる問題が良くでる。
■ 数学
作図と証明問題が出題される。
作図は5点で、例年前期試験は非常に難しい問題が出題される。トップレベルの私立高校を含めて考えても、全国でもっとも難易度が高い問題の一つである。
証明問題は12点で、合同か、相似の証明問題がほとんど。根拠をしっかり書くとともに、対応順などのミスをせず、満点を狙いたい所だ。
公立前期試験まで2か月を切った。
Visionは、ここから千葉県の過去問を本番形式で集中的に行うとともに、記述問題対策を含む高得点対策を行っていく。
漏れなく習得し、本番で余裕をもって合格しよう。