塾長ブログ

2020.05.26

映像授業の振り返り

2月末から断続的に続いてきた小中学校の休校や、4月からの緊急事態宣言を受け、Visionオリジナルの映像授業で自宅での受講を行ってきた。
ここ3ヶ月、教室はまるでスタジオ。
当初は、使用しているテキストに沿った塾業界専用の一般的な映像を使用することも考えた。
しかし、以下の観点から、結果として我々自身でオリジナルの映像を一つ一つ制作して配信する方法を選択した。

(1) 学力層
一般的に販売されている映像授業は、平均またはそれよりも学力が低い生徒を念頭に制作されていることが多い。
Vision生は真ん中の塾生で薬園台高校クラスであり、一般的な映像授業では内容がミスマッチとなる。
学力層によって、基本的な問題と応用的な問題にかけるべき時間配分が異なるからだ。
Vision生の場合は、一つの問題でホワイトボード一面すべてを使うような複雑な問題も多く行うことから、自作の映像の方が適すると考えた。

(2) 授業は人対人
我々は日常的に塾生と授業内外でできるだけ多くのコミュニケーションをとり、人と人の信頼関係を構築することを重視している。
塾生が来塾した時、塾から帰る時、テストの結果をやり取りする時、暗記テストの再試験を行う時、あらゆる場面がこれに該当する。
同じ内容の授業を受けるとしても、信頼関係のある講師が教えるのと、信頼関係のない講師が教えるのとでは、効果が異なる。
信頼している講師が教えることは、塾生は五感を研ぎ澄ませてすべてを吸収しようとする。
映像授業も同じであり、日頃からいつも教えている講師が登場するからこそ、映像授業をきちんと見て学ぼうとする。
仮に教えるのがとても上手だとしても、どこかしらの知らないおじさんが教えたなら、その効果はたかが知れているのではなかろうか。
やはり、いつもの講師が自らが教える映像授業の方が良いであろうと考え自作とした。

映像授業のネックとして、塾生が習得できているかを把握しづらいという点が挙げられる。
PDCAサイクルでいう、「C」が手薄になりがちということだ。
それを解消するために、Visionでは、クラウドファイルシステムを利用して、リモート環境でのテストを行ってきた。
その流れは次の通りだ。
①試験前日に問題と解答用紙を映像授業ページに掲載する。
②自宅でダウンロードして頂き、保護者監督下でテストを行って頂く。
③保護者様に答案の写真をクラウドファイルシステムへお送り頂く。
④Visionのいつもの講師が採点した結果(ファイル)をメールでお返しする。

保護者の皆様に答案の写真を撮って送って頂くという点でお手数をおかけしてしまい申し訳ないのだが、漢字や英単語、習熟度テストなど、目的別に多岐にわたるリモートテストを通して、日頃と同じようにPDCAサイクルを実現することができた。

もう一つのネックは、「質問対応」だ。
これについては、Zoomを利用して質問対応を行ってきた。
Zoomのホワイトボード機能などを活用すると視覚的な質問対応が可能で、講師全員がペンタブレットを使って対応できるようにした。
この方法で、疑問の解決を実現できた。

上記の経験は今後に生きる。

秋以降、万一、再び緊急事態宣言が出たとしたら、さらにZoomによるオンライン双方向授業も加える考えだ。
通信環境の制約なども慎重に考慮しながら、万一の場合でも塾生にとって効果の高い指導を提供できるよう、継続的に昇華させていく。

緊急事態宣言が解除され、小中学校も再開となる。
Visionも6月から教室での授業を再開する。
何より、塾生たちに会えることがうれしい。
万全な準備で6月1日を迎えたい。