塾長ブログ

2013.09.26

「みのり教育」時代を勝ち抜こう 〜学力重視の千葉県公立入試〜

景気回復が始まったようだが、社会ではまだまだ厳しい雇用環境が続いている。また教育は「ゆとり教育」から、「みのり教育」へと舵が切られた。移行期間を経て、平成24年度には教科書が改訂となり、本格的に新・教育課程が始まった。また、千葉県の公立高校入試は、平成23年度から前期・後期制となり、特色化選抜の時代よりも学力が重視されるようになった。今後の難化を示すプロローグなのか、2月に行われた千葉県公立高校入試の前期試験は、問題の難易度が上がり、5教科合計の平均点は232.3点(500点満点)で前年度より26.1点も低下した。教科別に見ると、もっとも平均点が低下したのは理科で、平均45.5点(100点満点)、前年度よりも12.2点下がった形となる。
これらを踏まえ、高校受験への取り組みとして、3つのポイントを提案したい。

■ハイレベルな問題への挑戦
基本が重要なのは言う間でもないが、それだけでなく、中1から応用問題や受験レベルの問題に挑戦した方が良いだろう。千葉県公立入試の問題は難易度が高く、学校で解く問題とのかい離が大きい。また、数学で言えば、規則性など学校では直接的には学習しない問題も出題される。定期試験で良い順位をとることだけで満足せず、視野を広げ、考え抜かなければ解けない問題に取り組もう。

■先取り学習のすすめ
数理系を中心に、入試問題の多くは、幾つかの単元の知識を融合させて解く総合問題となっている。実際、2月の公立高校入試問題の理科では、数学の図形の知識を組み合わせて解く問題が出題された。単元別の知識を身につけたら、こうした総合問題を解く力を磨く必要がある。8月末には中3としての新たな勉強を終え、9月からの5〜6ヶ月は実際の入試問題などで総合問題を解く力を特訓すると理想的だ。

■お互いに磨き合う身近なライバル
受験を一人で戦い抜くのは辛いもの。勇気づけ、励ましてくれる身近な友達がいれば心強いでしょう。さらに、自分と同じくらいの学力の友達であれば、お互いに良い刺激を与え合うことができる。ぜひ、お互いに磨き合える身近なライバルを見つけて欲しい。

中学の3年間はあっと言う間に過ぎていく。高校受験に向かうに当たって、目標やそれに至るまでの過程を明確に描き、心にVisionを抱いて進んでいこう。